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April 2018

様々な形のエネルギー

2018-04-17T09:33:03+09:00

身の回りには様々な形のエネルギーがあります。電気や熱のエネルギーだけでなく、物を動かしてくれる運動エネルギーのような力学的エネルギーもあります。高いところにある物は重力によって落下しますが、これも力学的エネルギーの1つで位置エネルギーと呼ばれています。糸に吊るされた重りをある高さで離すと振り子のように揺れが繰りかえされるのは位置エネルギーと運動エネルギーが転換されることを利用しています。 ばねによる弾性エネルギーも位置エネルギーの1つと考えられています。ばねに重りをつけた状態でばねを引き延ばして手を離すと、振り子のような運動が起こります。これはばねが伸ばされたことによって蓄えらた弾性エネルギーと運動エネルギーの転換を使っています。 カンガルーがぴょんぴょんと跳び続けても疲れないのは、この弾性エネルギーを上手に使っているからです(こちらの記事参照)。つまり、筋肉によるエネルギーだけではなく、筋肉を骨につないでいる腱がわずかに伸ばされることによって生まれる弾性エネルギーを使うことで省エネができるのです。 身体には筋肉と骨だけではなく、腱や靭帯、筋膜などの結合組織があります。能動的に動かす筋肉と異なり、結合組織は受動的に動かされます。つまり、結合組織は脳が指令を出して伸ばしたり縮まったりするのではなく、筋肉や関節など周囲が動くことによって結合組織は動かされます。化学エネルギーがたくさん必要な筋肉ばかりを使って動くのではなく、腱などの結合組織からの弾性エネルギーを使って動きをより効率的にしていきましょう。

様々な形のエネルギー2018-04-17T09:33:03+09:00

身体の中のてこの原理

2018-04-10T00:04:30+09:00

  てこの原理というと、 重たい物体を小さな力で持ち上げることができる、このような図を思い浮かべるでしょう。シーソーだけではなく、ハサミやくぎ抜きなど、てこの原理を使った物は身近に多くあります。シーソーのようなてこの場合、支点から作用点(重り)までの距離が短く、支点から力点(力を加える点)までの距離が長い方が力学的に有利となります。 てこは物だけではなく、わたし達の身体の中にもあります。首と頭をつなぐ関節もその1つの例。この関節を支点として、首の後ろの筋肉が力点、頭の重さが作用点(重り)と考えることができます。先のてこの例のように、頭の重さが支点の近くにあれば力学的には少ない力で支えることができますが、頭が前へ移動したような場合、同じ頭の重さを支えるためにより多くの力が必要となります。 スマホを使った時に起こるような”ストレートネック”は首に悪いということが良く言われるようになりました。良い姿勢であれば頚椎にかかる力は4~5kgであるのに対し、首が15度傾いた状態ではそれが2倍~3倍、45度も傾くと5倍近くになるというデータがあります。てこの原理を元にして考えてみると、負荷が大きくなりそうだということは容易に予測ができます。 わたし達の身体には他の物質、物体と同じように、様々な力学的な力が常にかかっています。今日から身体運動学のクラスが始まり今日は学生の頃に習ったような力学の復習をしました。身体の動きを理解しようとした時に、このような物理的な要素も含めて考えることで動きの分析に役立つのではないかと思います。8月まで長い期間ですが、楽しい学びの時間になるように頑張りたいと思います。

身体の中のてこの原理2018-04-10T00:04:30+09:00

February 2018

身体運動学

2018-03-06T23:51:07+09:00

この2つのモデル。 身体の関節の角度や胴体と脚の位置関係などは同じ状態です。しかしわたし達は地球上で生活をしているため、この2つの間には、単にモデルを90度回転したという以上の違いがあります。 1つ目のモデルは背中が床についています。それに対し2つ目はおしりが床についています。背中が床についているモデルの方がサポートしている面積が広いために安定します。寝ている時よりも立っている方が筋肉の働きが大きくなるのは想像できるでしょう。これには床に接地してサポートしている面積の広さが関わっています。 ピラティスのリフォーマーでは仰向けになって行う足・脚のワークも、チェアというイクイップメントでは座って行うことができます。座っている状態ではおしりの部分しか床についていないので身体を安定させるためには自分の身体の中でのワークがより必要となります。 わたし達の日常生活での動きを考えた時に、座っていたり立っていたり歩いたりと、身体が起き上がった(地面に対して垂直になった)状態での動きがほとんどです。チェアを使ったエクササイズに関して、身体のどの部分で支えているのか、そして身体に対して重力がどのような方向にかかっているのかを考えてみると、座位や立位で行うことが多いチェアのエクササイズは、実際の日常生活での動きに直接関係しているものが多くあります。 エクササイズを行う時の腕や脚の位置をどのように選択するか。座ってエクササイズを行うのと寝て行うのでは、どのような違いが生まれるのか。身体運動学のクラスでは、各関節に関わる運動学だけではなく、運動を行う身体に関わる力学的な視点からも運動について学んでいきます。

身体運動学2018-03-06T23:51:07+09:00

少しずつ再開します

2018-02-26T23:54:45+09:00

立春が過ぎて暦の上では春。梅の花も少しずつ開いて街が色づいてきました。 こちらのブログはしばらくお休みをしていましたが、大学院の修士論文の提出や発表も終わり、ひと段落したこともあり、また少しずつ再開をしていこうと思っています。 大学院では身体感覚、特に関節の位置に関する感覚についての研究を行っていました。臨床や日々のセッションの中で感じていた疑問に一つ示唆を与えてくれるものとなりました。こちらについてはまた時期が来たらお話できればと思います。 また、2月よりknitido+のアンバサダーをさせていただくことになりました。knitido+の靴下は機能的に考えられ、丁寧に作られた5本指靴下です。この物を通してwellnessが広がっていくことを願っています。3月に行われる展示会の後、3月17日(土)の午前に足に関するワークショップを担当させていただきます。午後にはヨガ・ピラティストレーナーの堀井祐介さんとジョギングトレーナーの金城みどりさんのワークショップも開催されます。素敵なブランドサイトと合わせ、ぜひチェックしてみてください。   これまで一旦お休みさせていただいていて新規の方のご予約やワークショップなどの講師のご依頼も再開致しますので、ご入用の方はご連絡ください。

少しずつ再開します2018-02-26T23:54:45+09:00
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